ペン森通信
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『言論の覚悟』の著者を呼ぶ
2004年マスコミ秋採用の挑戦組の申し込みは4月30日現在6人(うち通信添削2人)である。いまは春採用の毎日、中日、地方紙の結果待ちの時期なので、ペン森は作文を書く者もいないし、閑散たるものだ。29日の「昭和の日」は来塾ゼロ。毎年このような状態だが、もしかして卒業生がひょっこり来るかもしれないので、食いものだけは用意している。だが、5月5,6日は休んでも支障はないと判断して休業閉店にする予定。

 5,6日は幸い好天に恵まれそうだから外出したいが、10余年前に患った脳梗塞の後遺症である左足の様子が芳しくない。家から最寄り駅まで7分もあれば十分だったのに、いまや12,3分かかる。ぼくと反対側の右半身が不自由な長嶋茂雄ほど不自由ではないが、旅もしようにもできない始末だ。せっかくのGW後半も自宅ひきこもりか、近所に買い物に出かけるくらいだろう。ひっそりと本を読むしか有効なすごし方はないようだ。

 先日、BOOK・OFFで吉村昭の『アメリカ彦三』と『彰義隊』を仕入れてきたので、いま読んでいる司馬遼太郎の『幕末』を読み終えたら吉村の2冊にとりかかろう。吉村も司馬作品も再読ではあるが、老齢になってから熟読すると壮年時とはまた異なる味わいがある。若いときにはただストーリーの筋を追って、表面的に楽しんだ傾向があったが、いまはじっくり奥にある作者の人生観まで知ろうとするところがある。

 だが、その前に連休明け5月12日の瀬下塾勉強会に新右翼一水会最高顧問の鈴木邦男を講師として呼んでいるので、かれの著作も読んでおかねばなるまい。近作は坂本龍一との対談『愛国者の憂鬱』(金曜日)である。ぼくは革マル派の大物とされていたJR東労組の委員長だった松崎明のゴーストライターをしていたことがあり、3冊の本を手がけた。鈴木が「松崎さんに会いたい」と依頼してきて、2人の顔合わせに立ち会った。

 鈴木を瀬下塾の講師にお願いするのは2回目である。10期生共同記者が1回目は9年前だった、と教えてくれた。1回目のテーマは「公安警察の手口」だったように思う。鈴木は右翼から出発したが、『言論の覚悟』という著作もある。朝日のオピニオン欄に登場する名の通った言論人である。今回は「日本が右傾化したといわれる理由」もしくは「左翼はどこへ消えたか」というタイトルで話してもらう。両タイトルは裏表一緒ではあるが。

 1回目は、右翼の系譜・歴史に触れて話した。まだ記憶に残るくらいおもしろかった。今回の12日も午後7時くらいからの講演となるが、もっと開始時間を遅くしてくれとの要望を聞き入れたいと思うものの、会場(東方学会ビル)の都合でそうはいかない事情がある。早く終わってあとはペン森で飲みながら質疑応答を続けるというのがパターンだ。マスコミ人や学生に大勢来てほしいので遅くはじめるようにはしたい。

 すっかり読む気が失せたのが百田尚樹である。『永遠のゼロ』は15期生のほとんど全員が読了したが、百田がNHKの経営委員に就き、公の立場にありながら国家主義的右翼的な発言を覆そうとしない態度に愕然とした。鈴木邦男の『言論の覚悟』を読んでみろ。

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使い捨て若者、貧者、女性に光を
 朝日の論壇時評(4月24日)で作家/明治学院大教授が「市場原理の浸透  ブラック化する、この国」という見出しの下で論考の紹介の前につぎのようなつかみを披露する。定年を待たずに辞める同僚が卒業式でこんな挨拶をした。「卒業おめでとうとはいえません。ら、あなたたちは、これから向かう社会で、あなたたちを、使い捨てできる便利な駒としか考えない者たちに数多く出会うからです(略)」と。

 ペン森の卒業生はマスコミ業界だけでも400人にのぼる。ペン森も卒業式があるがぼくも高橋の同僚と同じくおめでとうとはいえない感じをもつことがある。マスコミはどこでも世の中に生起した事象を後追いするという責任上、ブラック的な要素をもっているものだが、この数年増加した女性たち、とくに記者は子どもができると子育てと仕事のはざまでもがき苦しむ。一刻も早く帰宅したいのに午前1時2時まで働かされる。

 敗戦後の日本社会は男社会だった。男の論理や倫理観がまだ根強く残っている。マスコミのなかには女性までが男論理に染まって、後輩の幼子をもつママに嫌みをいうひともいる。ママは幼子の面倒をみたいからといって早退もできない。早く帰ると残りの人数でその分を負担しなければならない。気のいいママは気がねしてしまい、わが子に触れる機会を少なくせざるをえない。悩めるペン森卒業生ママから相談をうけるがどうしようもない。

 以前は働く男性の収入で一家を支えることができた。いまは男性の収入だけでは生活できない。夫婦とも働きの時代である。大学生ともなればアルバイトで収入を増やさねばがく学生生活を送れない。高橋がひとつのエピソードを示す。話者は学生たちの様子を見守ってきた一教員。「ゼミの合宿やコンパを実施することがこの数年間とても難しくなっています。学生にアルバイトの予約が入っているからです」

 学生たち働かざるをえなくなったからだ、と高橋は断じる。仕送り額が、1996年度から2012年度への16年間で3割以上激減しているからである。新自由主義の下であらゆるものが市場原理にさらされ、学生たちは取り換えのきく駒の予備軍となっていった。高橋の「ブラック化する、この国」の左スペースは批評家、濱野智史がコラム「政治家の妄言と『世界』喪失」。世界の喪失というところにいくまで妄言論がおもしろい。

 安倍首相が観桜会で詠んだ「給料の 上がりし春は 八重桜」を鋭く斬る。「この首相の句がまずいのは、日本人の大半が正規雇用者であり、春闘を通じて給料が上がったと考えているようにしか見えないことだ」この句を見たら、例えば非正規雇用の立場にある多くの人がどう思うのか、どうやら全く視野に入っていないのである。高橋の論考中に「中途退学や不登校の生徒が貧困層に集中してあらわれている」というくだりがある。

 19期生に貧困や不遇な女性に強烈な問題意識をもつ33歳の男子がいる。社会変革の必要性をあまりにもストレートに力説するものだから、選考側はちょっと辟易したかもしれない。かれは荷役労働をして、役者をめざして苦悶してきたが30歳近くになって、大学に入る。かれの問題意識は過去の体験に根ざしているのだ。いい記者になるだろうに全敗した。惜しい。

 

 

原発ゼロコンビがんばれ!
 小泉純一郎と細川護熙の原発ゼロコンビがふたたび名乗りをあげ、今度は福島知事選に候補者を立てる計画という。ぼくなんか福島だけでなく原発立地県やその隣接道府県の知事選にも候補者を立ててほしいが、福島ならなおのことそのエネルギー改革の意思は十分に伝わる。おりしもNHKスペシャルで『廃炉への道』という番組を22日夜流した。40年という気の遠くなるような時間をかけて廃炉するというドキュメンタリーである。

 Nスペは福島原発廃炉まで40年と政府発表に基づく数字を示したが、番組内ではアメリカ・スリーマイルと旧ソ連・チェリノブイリ原発事故の後始末問題にも触れていた。チェリノブイリは周辺の村民も離村、スリーマイルは放射能廃棄物を埋める最終処理場を探しているが、候補用地は住民の反対でなかなか決まらない。なにしろ無害になるまで10万年もかかるのだから、はい承知しました、どうぞうちの村に、とはいかない。

ましてや日本は地盤の弱い地震国である。しろうとはどんなに厳重に保管しても漏れ出てくるのでは、心配する。小泉がにわかに原発ゼロに転じたのはフインランドが地下に建設中の核物質処理場「オンカロ」を見学してからである。その施設はこれまで強固な地層を500メートル掘ってつくられているらしい。10万年後の無害を想定していると聞いたが、さて10万年後に人類は危険表示をそのまま理解できるかが問題だ。

 10万年は先も先の話である。人類が放射能を無害にできる機能をもったものを開発できない以上、原発から出る放射能まみれの燃料の燃えカスは地下に格納処理するしか方法はない。原発が稼動すれば必ず、放射能廃棄物いわゆる核のゴミが出る。原発ができれば廃炉までこれまた時間がかかる。人類がコントロールできるエネルギーは石油までだったのかとつくづく思う。それでも政権は原発再稼動の姿勢だし原発ゼロの政策も遠のいた。

 貿易収支は原発を止めているため、電力発電用の輸入燃料などが増え、13年は13兆7488億円の赤字になった。安倍首相はいつか遊説かなにかで原発を稼動しないと莫大な損失が生まれると言っていた。原発を動かしたいために国民を脅したのである。小泉・細川コンビの言う自然エネルギーの開発に全力を注ぐべきだとぼくは考える。敗戦後の焼け野原から立ち直った日本だ。きっと雇用も創出できし、将来安心できる日本になりうる。

 きのう21日、政府は少子化対策にむけて数値化目標を設定するかどうかの会議を設置することになった。人口を維持するには女性が生涯に産む合計特殊出生率を2・07の水準に保たねばならないが、将来不安の原発日本では産む気は起きないという女性も多い。
地震が心配な上に原発事故が気になっては子どもの未来が心配なのは当然だろう。それにしても2020年の東京五輪・パラリンピックに地震不安も消された。これでいのか。

 都知事選の際、細川・小泉連合は東京の知事選に原発ゼロはなじまないだろうと言われたが、福島はまったくのストライクだ。福島を基点に脱原発の輪が広がればいい。吉永小百合の応援は大いに歓迎するが、政権時代収束宣言をした民主党支持すると言わないでくれよ、票が減るから。

内定をもらう条件とは
2014年春のマスコミ採用試験がほぼ終わった。4月16日現在ペン森の内定者は3人のみ。1人はテレビ朝日、朝日新聞、共同通信。もう1人は日経新聞とNHK。あとの1人は熱心な通信添削生で共同通信。2人は複数社内定である。進行中の読売、毎日、中日と地方紙、講談社にめぼしい受講生数人が残っている。ことしは珍しくも全国紙無視の地方紙志望者がいた。今月中には中日と地方紙を除いて結果が出るだろう。

春に見切りをつけ秋採用挑戦の新規申し込みが早くも3人いる。今期の春挑戦組のスタートも順調で一時は26人が登録していた。悪くても12,3人は内定するだろうと期待していたが、大学院進学、マスコミ以外の業種志望に変更、単にさぼってペン森に顔を出さなくなった者、センスに欠けて嫌気がさした者、作文がどうしても書けない者など減少に継ぐ減少で、現状では10人強の常連が顔を見せているにすぎない。

 この10人強のうち春でまだ3,4人は内定が見込めるので、秋採用も含めれば受講生に占める内定の比率は例年よりも高いかもしれない。ぼくの指導というか、方針はペン森をはじめる前から変わらないが、受講生は変わってきている。12期生くらいまでは、表現欲望が強く、強いがゆえにオ―ラのようなものを感じたものだが、いまの受講生にはそういう雰囲気をもった者はごく少ない。全体に思考も行動も浅く軽くなったように思う。

 『出版人・広告人』という業界向けの雑誌があって、その4月号にぼくに対するインタビュー記事が掲載されている。どういうタイプの学生が受かるのですか、という質問にぼくはこう答えた。「まずみんなから好かれる人柄の良さ、組織の中でうまく人間関係を築いて仕事ができるタイプ。暗いのはダメ、明るく前向きなタイプ。この点はマスコミ以外の企業と変わりません。次に重要なのが健康であること」

 新聞社はどこでも、若い社員がいかに辞めないで引き止めておくかに腐心している。理想に燃えて入社して念願の記者になって、はじめて現実の洗礼を浴びる。全国紙の地方版でその社主催ものばかりやらされていると、理想と現実の乖離に悶々となる。ましてや同僚や上司との人間関係の悩みが重なっていると仕事を続ける意欲も削がれてしまう。その点体育会出身者は健康だし、理不尽な要求にも耐えうる順応性をもっているから好まれる。

 体育会系は安心できる半面、ニュースセンスや企画力でもう一歩という面がある気がする。作文もニュースセンスや企画力が大切だとぼくは考えている。ぼくが作文を評価する大まかな基準は、この作文は夕刊の話題ものとして通用するかどうか、である。あるいは雑誌企画として採用する価値があるかどうか、だ。ぼくは新聞と週刊誌を経験してきたからそのような尺度が自分なりにわかりやすい。要は商品価値のある作文がほしいのだ。

 これから秋採用挑戦組を迎えることになるが、ニュースセンスや企画センスを学生に求めるのはどだい無理な話で、これは経験者でないと判断がつかない。大手出版社のベテランも入社して10年足らずの社員に作文を見る目があるかどうか疑問だ、と嘆いていた。新聞もしかりである。秋挑戦組はせめて新聞の話題ものを読んでセンスを磨いてくれ。

 



ぼくは小保方晴子の味方だ
小保方反論会見の様子はテレビで見た。STAP細胞をほんとに発見したのか、というところが会見のキモだったと思うが、そこのところは鋭い質問もなくはっきりしなかった。本人はSTAP細胞の「作製は200回以上」と力説したが、証拠を提示するわけでもなかった。ただ7日理研の丹羽仁史プロジェクトリーダーが「目の前で見て存在を確認した」と会見で語っている。小保方自身「細胞を見た人はかなりいると思う」とまで答えた。

一昨日の反論会見は小保方にとって効果があった、とぼくは感じた。理研は小保方個人の捏造・改ざんときめつけていたが、小保方会見はテレビ東京以外のテレビが中継し、理研の調査委員会の調査が詰めの足りないいい加減なものであったことも浮き彫りになった。小保方が日本人の情緒に訴えた分、どうも立場が逆転したかもしれない。すなわち、この1日で若い美人の健気な研究者に世間の同情が集まり、理研が悪役にすりかわった。

たしかに小保方は嘘を言っているようには見えなかった。誠実に質問に答えているように見えた。記者の質問にたじろぐ気配もなく、涙を見せる場面はあったものの、全体としてなにかを慮って慎重に言葉を選んでいるような印象だった。頭もよさそうだし、声もいい。ぼくの好きなタイプでも嫌いなタイプでもないが、好感はもった。弁護士2人が陪席しているとはいえ、2時間半も300人の記者相手に矢面に立った度胸は据わっている。

でも小保方コピペ問題は一過性ではなく、まだまだ尾を引くだろう。なにせ肝心のSTAP細胞の有無が明らかになるまで、まだ時間を要するらしいからね。小保方は研究意欲を示しながらも、今後について「私にできる社会貢献があるならそれをさがしてゆきたい」
と就活生みたいな感情も吐露した。コピペ論文は厳密な研究者の世界でなくても不正だが、
なぜ彼女がそのような安易な方法で論文を仕上げたのか、功名心か未熟だったか不明だ。

彼女を引き立てたといわれる、もう一人のキーパーソン笹井芳樹理研副センター長は、きょう11日の朝日新聞によると「STAP現象は本物」と言っている。ぼくら素人には理解不能の研究分野だが、小保方コピペ論文とSTAP細胞をめぐって、きわめて人間的な愛憎関係が理研内に生じていることが想像できる。たぶん国民のあいだでも、世紀の発見はあったのか、嘘だったのか、判然としないまま気分がすっきりしないだろう。

ぼくは小保方側に肩入れするが、これは笹井、丹羽の発言と小保方反論会見を見た印象からきている。大方の記者は証拠となるデータが示されないことで不信や疑義を抱いて「200回も作製したなんて多すぎないか、じゃあ何日に一回作製したんだよ」と考えているようだが、それは記者が得意とする捜査手法的な観点である。ぼくは女を見る目はないが、それでも理研の排除の論理にいじめれられているように見える小保方に味方したい。

もしも、STAP細胞の存在が真実だったらメディアや理研をはじめとする研究機関や研究者はどういう態度をとるのだろう。手のひら返してまた賛美するのか。なにしろ、小保方はSTAP細胞を発見してない、とする絶対的な否定をぼくはまだ知らない。

                                                                                                                                                                                                                                                                     



あすの小保方反論会見は見もの
本日4月8日の一般紙は読みでがあった。朝日を例にとると一面の総合面はトップは「渡辺みんな代表 辞任」2番手の左片が日豪EPA 大筋合意を受けて「冷凍牛肉関税 18年目半減」その下に3番手の「小保方氏、あす会見」。渡辺代表は8億円借り入れの責任をとって代表を辞めた。金は妻の口座で管理している、という。リクルート事件で名だたる政治家が秘書の管理していることなのでと逃げたが、今度は妻である。渡辺は恐妻で有名だ。

渡辺は脱官僚を強く主張し自民党を離れるが、いまや安倍と密着関係にある。8億円もの大金を貸したDHCの吉田会長も脱官僚に賛同して厚意を寄せたていた、と渡辺を手記というかたちで週刊新潮に告発したという。金の使途について渡辺は選挙資金ではないと強調しているが、もはやだれもそれは信じない。渡辺派政治資金収支報告書に記載してないことで刑事責任を問われることを恐れてビビっているわけだ。

DHCにはペン森女子も就職して、秘書をやっていた。ぼくがたまに利用する伊豆高原の温泉施設はDHCのものだ。いつかその秘書が伊豆に温泉ホテルを建てたのよ、利用するときは言って、と漏らしていた。ついでにDHCはね、大学翻訳センターの略なのよ、とも付け加えた。いまや大手の化粧品会社だが、前身は翻訳業務だったとは想像もつくまい。吉田会長には貸した巨額の金がもどった。でもこれで渡辺解放1件落着とはいくまい。

二番手の日豪EPA(経済連携協定)でオーストラリアの牛肉、チーズ、ワインなどが安く輸入できるようになる。国内牛肉が好きなぼくは牛肉を求めて旅をすることがある。飛騨牛の飛騨高山、米沢牛の山形米沢、松阪牛の三重などだ。きょうはぼくが料理番につき、うちの近くのスーパーで北海道牛の安いのを買おうかと考えたが、先週が北海道の牧場直送の短角牛の焼き肉攻めだった。受講生の目先を変えねば、と塩焼きそばにした。

日豪EPAは国内の畜産・酪農業は大変な不安だろうが、消費者は助かるし、歓迎するだろう。ところがぼくは輸入牛はまず口にしないから、なんの痛痒も感じない。牛丼の店に入って牛丼を食べたこともない。ワインはチリ産が安くておいしいと思う。だが山梨甲州市の白ワインにはかなわないとぼくの舌は感じるが、甲州は大雪でやられた。チーズはこのところ、焼酎のつまみにするので、国産輸入もの問わずによく口にするようになった。

3番手あしたの小保方反論会見は見ものだ。きのうSTAP細胞の論文共著者の1人、理研の丹羽仁史プロジェクトリーダーが小保方側に寝返った印象で「目の前でSTAP細胞ができる様子を確認し存在を納得した」と会見で述べた。小保方の論文不正を理研は捏造とまで言い切ったが、STAP細胞の存在の有無が明らかにされたわけではない。丹羽会見で理研はあわてただろうが、これでわれわれ外野席はおもしろさが倍加した。

新聞も裏事情を書いてくれればもっとおもしろくなるにちがいない。渡辺と吉田のあいだにどのようないざこざがあったのか。理研の内部でどのような嫉妬確執が生じているのか。新聞は上品に構えて建て前を言っていて情ない。きょうみたいに重要ニュースが盛りだくさんだと各メディアで新聞が一番わかりやすいけどね。



新聞よりITの天下
4月1日は、1年中で一番好きな日である。1月1日は年の初めの日で正月だから特別扱いだが、4月1日のほうは別れの3月から一転して出会いの月と変化する。あちこちに開花した桜が裸木のなかに白っぽく丸く見え、風景もじつに鮮やかで清新だ。この出会いの月にインドネシアの邦人紙「じゃかるた新聞」に職を得た16期生がきょう東京を離れる。「じゃかるた新聞」に行きたいが、と聞かれた際ぼくは行ったらいいと大賛成した。

最近の若者は壁があると自ら停まる「自動停止の車みたい」ときのうの朝日天声人語が皮肉っていた。冒険をしない安全運転の若者がペン森にもいる。もっともスマホ全盛の時代だし、このIT関連がどうように席巻してゆくかもわからない。大手新聞といえども先行き不透明である。このような業界を志望すること自体、人生の大冒険かもしれない。とはいっても、権力監視の記者という職業は新聞がつぶれてもなくならないだろう。

問題は、やさしすぎる傾向が顕著な平成生まれの若者が権力に対して厳しく接することができるか、だ。略式起訴の猪瀬前都知事の処分の甘さに対して検察を追及できるか、渡辺みんなの党代表の8億円問題についてあなたは8億円をなにに使ったのかと本人を攻める落とすことができるか。小保方STAP問題は画像のねつ造が認定され大報道がなされたが、異端の発見が迫害を受けた事実は歴史上ごまんとある。そうだったらまた走る?

新聞の影響力が一番強く報道言論機関として王者の立場を謳歌していた時代は、すぎさって、新聞は役割を終えたのではないかとすらぼくは考えたりする。代わりにテレビにがんばってほしいが、テレビの報道参加このかた、一斉に同一方向に走るマスコミの体質は加速されたように感じる。テレビの若い記者はNHK以外、十分な教育を受けているとも思われない。ニュースの深堀ができるようテレビの若手記者は思慮深く活動してほしい。

新聞に対抗するマスコミはラジオしかなかった、という時代を若いひとは想像できるだろうか。毎日新聞もプロ野球チームをもっていたが、現在は楽天、ソフトバンク、DeNAと3チームが新興IT企業である。栄枯盛衰は世の習いといえ、なんという変化だろうと年配者は驚くばかりだ。そもそもプロ野球自体、往時の人気はない。巨人軍はまだ人気球団だが、全体にサッカ―に押され気味だ。テレビのプロ野球中継も 激減している。

ジャカルタへ向かう16期生がきのう挨拶に来た。地元仙台の銀行に勤めていたが、マスコミへ就職への夢をようやく果たした。これから日本企業がどんどん進出する東南アジアに目をつけたかれはいい体験を積むにちがいない。人類の富を伴う発展はアフリカから時計まわりでヨーロッパ、アメリカ、日本・韓国・中国と来て東南アジアにたどりついた。東南アジアは洋々たる未来を秘め、発展の期待がこめられる楽しみな地域だ。

夕闇せまる新聞とは大いに異なり、ITは対照的である。東南アジアはやっと朝を迎えたばかりで、季節で言えば4月。これから新芽、若葉と生命力に満ちたシーズンとなるが、東南アジアも季節で言えば5月、生命力にあふれている。本日から大手新聞とNHKの春採用試験の本番。人生の大冒険がはじまるわけだ。

       





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