ペン森通信
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徹夜本か睡眠本か
『PLAIBOY』1月号を買ったね。ほぼ全裸のグラビア美女に興味があったわけではない。だいたいぼくは情緒のない洋ものには気持ちが動かない。「ミステリー徹夜本をさがせ!」ー日本のミステリー100年の100冊という特集に脳随が騒いだんだよね。なんだこりゃ、たった4p分の座談会にミステリー評論家と称する5人が自分勝手に作品をいってるだけの、思いつきベスト100。どちらかといえば一般性のないマニアックなリストだ。

 カタログ風に100冊がおさめてあるけど、本格・冒険など系統だったというか分野別の選び方をしたうえでの選考結果ではないからまったくの期待はずれ。1,山田風太郎『明治断頭台』2,宮部みゆき『火車』3,広瀬正『マイナス・ゼロ』4,天童真『殺しへの招待』5,都筑道夫『なめくじに聞いてみろ』6、泡坂妻夫『亜愛一郎の狼狽』7,星新一『ポッコちゃん』8,志水辰夫『背いて故郷』9.『占星術殺人事件』10,生島次郎『黄土の奔流』

 なにが徹夜本だ、ばかばかしい。睡眠本みたいな本がならんでいるよ。『明治断頭台』を取りあげるのなら、遡って藤沢周平、山本周五郎、池波正太郎の江戸ものにも触れてほしかったね。この名手たちはミステリーの影響を受けて名作を著した。83位に笹沢左保の『木枯らし紋次郎』があるんだからさ。ま、好みみもよるけど、徹夜本というのは垣根涼介『ワイルド・ソウル』みたいな気宇壮大なハラハラ本をいうんじゃないのかしら。

 『PJAYBOY』でよかったのは重松清インタビュー。なんと『日本海のイカ』の足立倫行がインタビュアーなんだぜ。田中森一『反転』弁護士と佐藤優『国家の罠』氏の対談もおもしろかった。『国家の罠』は文庫化された。読むべし。

 来年から本格的に文庫本をもって1人旅へ出る。12月からその練習をはじめるが、持参すべき文庫本がなかなかなくてね。『PLAYBOY』の睡眠本でももっていくか。いや話し相手がいてもいいね。2人旅になるけど。そのくせぼくは携帯用の電気スタンドを持って行くから、本に夢中になれば真剣な話し相手にはならないけどね。



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ミシュランでそんなにはしゃぐな
 星印の数でレストランの格付けをするミシュランの日本版が本日から発売という。たぶん書店に並んでいるのだろうが、本日足を踏み入れた書店は授業をするためキャンパスへ出向いた中大生協だけ。置いてなかったね。ま、ぼくは食い物には興味があるが、フランス料理は胸焼けがしてまるで体質に合わないのでお金を出してまで食べようとは思わない。これでもニューヨークのフォーシーズンでご馳走になったことがあるんだぜ。その際も胸焼け。

 ミシュランはなにもフランス料理だけを対象にしているわけでもなさそうだが、元はフランス料理だろう。ミシュランはご存じ、タイヤメーカー。F1でもいまや日本のブリヂストンが圧倒しているが、タイヤの売り上げをあげるアイデアがレストランの格付けだったのは有名な話。三つ星や二つ星の店に車で行くとタイヤが摩耗する。で、タイヤを交換して、ミシュランタイヤの売り上げに貢献する、と踏んだんだねえ。

 風が吹けば桶屋がもうかる式の知恵だが、まじめに考えたらしいよ。それだけミシュランのタイヤは摩耗度が激しかったのかしら。ぼくはヨコハマタイヤでね、3年半雨ざらし吹きざらしの屋外駐車場に置いていたがついこの間、新品に換えた。東北・新潟はことしも2回行ったし、計10回はあっち方面を走っている。タイヤはすり減ったのではなく、経年劣化が心配だったから念のため新品に履き換えた。

 ヨコハマタイヤのおかげで東北の魚と酒が絶品の二つ星地元店をいくつも見つけた。朝日新聞の朝刊は第二社会面で大々的にミシュラン進出を扱い、記者2人が食べに行ったら5万円かかった、なんてはしゃいでいた。この話題に食いついたテレビの見すぎじゃないの。どっちみちぼくらワーキングプアにはミシュラン店なんて関係がない。あした、勤労感謝の日だけど、ぼくはあすもまた勤労日。勤労者においしく安い癒し店を格付けしてくれい。行くひまはないけどさ。

 
文化財級の伝統踊りは延期
今週は忙しくてPCの前に座る余裕がなかった。ときどきぼくも忙しい。あすあさっては12期生と13期生が伊豆高原まで遠出して合同飲み会。
 
 ぼくは酒がめっぽうよわくなった。大学を卒業した当時は1晩1升は飲めた。ビール1ダースという記録もある。やはり40すぎてからかなあ、二日酔いもひどくなった。酒好きのわりに酒の分解酵素が少ないのかもしれない。
 
 合同飲み会は約20人が4台の車に分乗して行く。ぼくの車も当然、そのうちの1台だが、同乗予定の運転できる女の子が祖母の入院で直前キャンセルになったので、ぼくがえんえん運転することになりそう。伊豆は国道135号1本のルートが手早い。で、これが込むとにっちもさっちもいかなくなるんだよね。
 
 その飲み会の場所は掛け流し温泉付きコテージで、ぼくは3週間前に行ったばかり。春にも12期生有志と行ったから今年3回目になる。3週間まえは電車、春は交代可能な運転手がいて気が楽だった。2年前、10期生とも行ったが、帰路すこぶる込んでいて、7時間かかって多摩に着いた。運転はぼく1人。
 
 前夜のみすぎると、帰りが大変。今回も単独運転のようだから、せっかくの飲み会も自重せねばならん。過去40年ぼくが1人で守ってきた
文化財級の踊りがあるんだが、これは飲まねば調子がでない。今回も披露できないなあ。
ナベツネから破天荒な人妻まで
 仕掛け人はやっぱり読売の渡辺主筆だったらしい。大ジェーナリスと称する政治マニアだね。まあ、目の黒いうちに憲法改定までもっていきたかったのかもしれないが、ジャーナリズムの道から完全にはずれている。読売はクビにしないのかね。政治部長がそのような政治介入に血道を上げたことがばれたら、当然クビだろうからさ。

 読売政治部員は大親分に表だって反対意見を述べることができず、息苦しいだろう。企業にはそのときの権力者に「お言葉ですが」と断りを述べただけで、冷や飯を食わされたまま定年を迎えたひとが大勢いるんだぜ。人間は嫉妬と不寛容の動物なんだよね。

 さて、嫉妬と不寛容を最も具体的に体現しているのが夫婦です。両親が離婚の危機にあるというペン森先輩の某くんが言っていた。「まったく知らない者同士の男女が20年も30年もいっしょにいられるはずがない」。おいおい、ぼくは43年間もつづいているんだぜ。妻の嫉妬や不寛容をよぶような行為をしなかったということだよ、これは。あるいは妻がワイドショーで進化したから、ともいえるね。

 耳にしたり目にする情報が多い分、慣れが生じて夫の不良行為に寛容になるということがあるんじゃないの。逆に、処女や童貞はいかにも自分が阻害されているような、1人前でないような状況に陥る。処女・童貞諸君、朝の来ない夜がないのと同じように、いずれは朝が来ないほうがいいというくらい、なるようになるんだぜ。

 とまあ、きょうもまた無責任に書いたが、これは嵐山光三郎の最新刊『人妻魂』(マガジンハウス)を買って興奮しているから。これから読むんだよ。読前興奮。『ダカーポ』連載時から読んでいたのが一冊になった。本になるのを楽しみにしていたんだ。文壇の破天荒な人妻がわんさとでてくるぞ。
最低最悪劣悪、小沢民主党
 さて、こんどの国政選挙は投票する政党がなくなった。民主党はぼくみたいな積極的支持政党のない有権者にとっての受け皿的な存在でもあったが、党首最低、党幹部最悪、党自体劣悪とわかった。これまで育ってくれよ、成長せいよ、と目をかけてきた有権者はみなやるせない思いだろう。民主党を政権党にと期待をかけてきた有権者をものの見事にうらぎった。

 小沢一郎の豹変はなんだ。辞任撤回、続投はかれの計算どおりだったのかもしれない。辞表を鳩山幹事長に渡して、身柄は党員にあずける、という歯切れのわるさに、もう魂胆をみたような気がしてわるい予感がしたけどねえ。幹部が右往左往して、慰留につとめるだろうことは読んでいたにちがいない。辞表記者会見も自作自演の芝居だったろう。小泉劇場ほどの派手さはなく、地味だったけどさ。

 その地味さが小沢一郎の持ち味だね。決してさわやかとはいえない重い口調に独自の威圧感があるから、やくざみたいな印象もある。情のひとという向きもあるが、やはり本質は冷酷なんだろう。でなければ側近が次から次へと離反していくはずがない。『自民党幹事長室の30年』(奥島貞雄 中公文庫)にこう書いてある。
「幹事長室長として最初に仕えた田中角栄こそベストの幹事長だったと書いた。では、ワーストワンは?と聞かれれば、私は躊躇なくこの人物の名前を挙げる。
 小沢一郎である」
 
 奥島さんの第一印象は「直球、剛腕。理念あるが独善的、専行的な面あり。情はうすいかー」
 小沢一郎はご存じ、47歳の若さで自民党幹事長になった。マスコミ嫌いの幹事長だった。福田総裁との大連立会談の仕掛け人は読売の渡辺主筆だったという説が広まっているが、小沢辞任会見でマスコミ批判の標的にした一部新聞は読売である。会談を持ちかけたのは小沢、という報道に大反発してみせた。おまえさんところの大親分が仲立ちしたんだぞ、といいたかったのだろうかね。

 小沢一郎が去る、というから喜んでいたのに、これでは元の木阿弥どころか、最低最悪の民主党から去ってしまう有権者も多かろう。最短で憲法が変えられる大連立の火種は小沢続投で残った。自民ハトと民主ハト、自民タカと民主タカがそれぞれ分裂して組んだほうが二大政党らしくなる。するとハト党党首福田、タカ党党首小沢ということになるんかね。 
民主党よ、育てたぼくらのことを思え
 小沢一郎というひとはその組織にとっては、獅子身中の虫だね。「獅子身中の虫、みづから獅子を食らうが如し」と仁王経という教典にあって、獅子の体の中にいて獅子の肉を食うという伝説からきている。自民党竹下派内の権力争いで小渕恵三元総理に敗れ、宮澤内閣不信任案に賛成して93年自民党をとびだしたときからそうだった。

 その後、93年新生党、94年新進党、98年自由党を結成、03年民主党に合流、06年民主党代表「まず私自身が変わらなければ」と。党首と代表に就いていたが、つくっては壊してきたから壊し屋の異名がつきまとい警戒されてきた。要するに小沢さん自身は変わってなかったのだ。強面、豪腕、わがまま、独断、強引、強権、原理主義、近づきにくい。あれほど親しかった側近が何人もたまらず離れていくのが通例だった。

 党をつくっては自党の肉を食って結局は離合集散、こんどは民主党の肉を食った。政権交代をあれだけ訴えながら、辞任会見で「民主党はいまださまざまな面で力量が不足しており、国民からも政権担当能力があるのかという疑問が提起されつづけ。次期総選挙での勝利は大変厳しい」。去り際にして砂をかけるような人間味のないあしざまな言辞を残し、民主党議員は腹の中が煮えかえるようだろう。その反発がなきゃ困る。

 民主党にとってはこのひとはいないほうがいいとぼくは思う。小沢さんは民主党を離党して17人連れて新党をつくり、参議院で自民党と連立を組めば、政権党に加わる。そうすれば民主党は過半数ではなくなる。このシナリオは自民党にとっては願ってもない魅力ではあるが、すると、身中にいて内側からわが身を食う虫を飼うことになる。こりゃたまらんねえ。自民党は受け付けまい。

 ぼくは選挙では民主党に投票するが、民主党よ育ってほしいという希望もぼくの投票行為にはふくまれる。参院選での民主圧勝は小沢戦略の勝利だとはあまり思ってない。小泉政権を引き継いだ自民党の自滅と小泉熱狂に対する冷却期間の作用だと思っている。民主党はじわじわと有権者が成長させてきたのだ。権力をもった者の私党ではない。有権者の党であることを忘れるな。

 
 


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